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Tool 04

売れないときの診断

本が売れないとき、直す場所は5つしかありません。
どこで詰まっているかを切り分けて、直す順番を出します。

直す順番

上から順に効きます。全部いっぺんにやらないでください。

これは診断であって、予言ではありません。 売れ方には運も時期もあります。ただし「どこで詰まっているか」の切り分けは、数字から機械的にできます。 当てずっぽうで直す前に、まず段階を確かめてください。

診断の考え方

見ているのは、たったひとつの分岐です。

読み放題(KENP)のページ数が動いているかどうか。
ここで「見つかっていない」のか「見つかっているが買われていない」のかが割れます。

販売冊数だけを見ていると、この2つが区別できません。どちらも「売上ゼロ」に見えるからです。しかし直すべき場所はまったく違います。

状態意味直す場所
販売0・KENP0誰にも見つかっていないタイトル、キーワード、露出
販売0・KENPあり見つかって、読まれている。買われていないだけ説明文、表紙、価格、レビュー
販売あり動いている冊数を増やす、紙を出す

2番目の状態は、実はかなり良い位置にいます。発見の問題は解決済みで、あとは商品ページの説得力だけだからです。ここで本文を書き直すのは、まったくの無駄骨になります。

いちばん多い原因は、タイトルです

19冊分の売上を並べて比べたとき、上位と下位を分けていたものは、はっきりしていました。

共通点
売れた本固有名詞を正面から扱っているBNF、億り人、機関投資家、リバモア、リンチ
売れなかった本テーマが概念であるメンタル、勝てるスタイル、行動できない人

誤解のないように書きますが、売れなかった本の中身が悪いわけではありません。読めば役に立つ内容だと思っています。問題は、そこではありません。

読者は「投資がうまくなりたい」という漠然とした気持ちで検索しません。 「BNF 手法」のように、具体的な名前で検索します。

「誰かの役に立つ本」より、「誰かが探している本」が売れる。
これが、いちばん高くついた教訓です。

「メンタル」で検索する人は、「BNF」で検索する人より、ずっと薄く広い。誰にでも当てはまる本は、誰の検索にも引っかかりません。

後日、別のデータでも同じ結果が出ました

この教訓を得たあと、26冊になった時点の実売データを取り直しました。17日間の売上の上位と下位は、こうです。

順位冊数
1cis流 順張り投資の全解剖 (人名)6
2沈黙の投資家 BNF (人名)4
4株で勝つ人は、なぜ機関投資家を追うのか (存在)3
メンタルは才能ではなく技術だ (概念)1
勝てる投資スタイルの育て方 (概念)1
君が動けないのは、賢いからだ (概念)1

時期も冊数も違う2つのデータで、同じ傾向が出ました。偶然ではなさそうです。

ただし、売れない本は「死んだ本」ではありません

ここは強調しておきます。有料販売がゼロの本も、読み放題では読まれています。ページ数がちゃんと数字になっています。

そして、読者が1冊から他の本へ回遊します。1冊しかなければ、この回遊は起きません。本が並んでいること自体が、次の本の入口になります。

投資をやる方ならピンとくると思いますが、これはポートフォリオです。 全部が上がる必要はありません。大きく当たる1本が全体を牽引し、他は細く配当(読み放題)を生む。
だから、1冊目が売れなくても、やめてはいけません。 あなたの当たり本が何冊目になるかは、出してみるまで分かりません。