カテゴリは、登録画面で数分で決めてしまう項目です。しかしここは検索と並ぶ、もうひとつの発見経路です。
読者には2種類います。探しにくる人(検索)と、眺めにくる人(棚を見る)。カテゴリは後者のための入口です。
考え方は、これだけです
やりがちな選び方
大きな棚を選ぶ
「ビジネス・経済」のような広いカテゴリ。読者は多いが、強い本が何千冊も並んでいます。新刊が上位に入るのは、まず無理です。100位に沈めば、誰の目にも入りません。
実際に効く選び方
小さな棚で1番を取る
より具体的な下位カテゴリ。読者の数は少ないですが、上位に入れます。そして上位に入ると、Amazon側がさらに露出させてくれます。
これは、本の題材選びとまったく同じ理屈です。
「誰にでも当てはまる本は、誰の検索にも引っかからない」のと同じで、
誰でも入れる棚は、誰にも見られません。
選ぶときの手順
実際に使っている手順です。
- 自分の本に正直に合う棚を、いちばん深いところまで降りる。大分類で止めない
- その棚の上位を見る。並んでいる本が「勝てそうか」を見ます
- 複数選べる場合は、方向を散らす。同じ系統の棚を重ねても入口は増えません
②の「勝てそうか」は、感覚で決めないほうがいい部分です。
上位の売れ筋ランキングと、上位10冊に個人出版が何冊いるかを見れば、
その棚が個人でも順番の回ってくる棚かどうかが分かります。
ジャンル比較に数字を入れると、候補の棚を並べて比べられます。
実際の設定例です。投資本の場合はこうしています。
第1: ビジネス・経済 > 投資・金融 > 株式投資・投資信託
第2: ビジネス・経済 > 投資・金融 > 個人投資家・トレーディング
「ビジネス・経済」で止めず、2階層降りています。そして2つの棚は、同じ「投資・金融」の下でも違う切り口です。データ寄りの本なら、片方を統計や経済の棚に振ることもあります。
やってはいけないのは、無関係な棚に入れて順位を稼ぐことです。
一時的に順位は上がりますが、読者の期待とずれた本は低評価を招きます。
レビューが少ないうちの★1は、平均を1点以上動かします。割に合いません。
シリーズ登録も、無料の棚です
見落とされがちですが、KDPのシリーズ機能は無料です。関連する本をシリーズとして登録すると、Amazonにシリーズ専用ページができます。
効果は2つあります。
- 1冊から他の本への回遊が生まれる。読者が「他にもあるのか」と気づける
- まとまりに見える。個人出版の弱点である信用のなさを、部分的に埋めます
2冊以上あるなら、登録しない理由がありません。手続きは数分で終わります。
仕様が変わりやすい箇所です
正直に書いておきます。カテゴリまわりはKDPの仕様変更がとくに多い領域です。
以前は、サポートに依頼すると本来より多くのカテゴリを追加してもらえました。現在は登録画面で自分で選ぶ方式に変わっています。選べる数も変更されてきました。
ネット上の解説は、古い方式のまま残っているものが大量にあります。
いま何個選べるか、どう申請するかは、必ずKDPの登録画面の表示で確認してください。
このページに書いていることも、いつか古くなります。
あとから変えられます
カテゴリは、出版後にいつでも変更できます。タイトルや説明文と同じです。
順位が伸びない棚に入っているなら、より小さい棚に移してみてください。数日で順位の出方が変わります。本文を一行も直さずにできる改善なので、優先度は高いです。
まとめ
- カテゴリは棚。検索と並ぶ、もうひとつの発見経路
- 大きな棚で100位より、小さな棚で3位
- 大分類で止めず、いちばん深いところまで降りる
- 複数選べるなら方向を散らす。同系統を重ねても入口は増えない
- 無関係な棚に入れない。期待とのズレは低評価になる
- シリーズ登録は無料。2冊以上あるなら必ずやる
- 仕様変更が多い。選べる数は画面で確認する