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教科書 06

表紙の作り方

読者は、あなたの表紙を実物大で見ることがありません。
見るのは、検索結果に並ぶ親指サイズのサムネイルだけです。

表紙を作るとき、多くの人はパソコンの大きな画面で確認します。そこでは細い明朝も、控えめな装飾も、きれいに見えます。

しかし読者が見るのは、この大きさです。

制作中に
見ている
大きさ
作業画面
商品ページ
商品ページ
検索結果
検索結果
細い文字で長いタイトルを入れるとこうなります
読めない例

いちばん右が、よくある失敗です。作業画面では読めていました。

判断基準は、ひとつだけです。
親指サイズに縮めて、タイトルが読めるか。
デザインの良し悪しより、これが先です。読めない表紙は、存在しないのと同じです。

基本の数値

項目
電子書籍の表紙縦2560 × 横1600ピクセル(比率1.6:1)
形式JPEG
紙(ペーパーバック)まったく別物。背幅を含むラップ表紙を、インチ基準で作ります → 計算機

紙も出す場合、電子の表紙をそのまま使うことはできません。寸法をミリで組むと審査に落ちます。ここは独立した論点なので、背幅・表紙サイズ計算機のページに詳しく書いています。

親指サイズで読ませるための4つ

1. 文字を、想像の2倍大きく

「大きすぎるかな」と感じるくらいで、ちょうどよくなります。作業画面での見え方を信用しないでください。

2. 要素を減らす

入れるのは主タイトル・サブタイトル・著者名の3つまで。装飾、写真、複数の図形——縮小すると全部「汚れ」に見えます。余白は、いちばん強いデザインです。

3. 明暗の差をはっきり

薄いグレーの背景に中間色の文字、といった組み合わせは、縮小した瞬間に溶けます。背景と文字は、はっきり明暗を分けてください。

4. 主タイトルは短く

長い題を小さい文字で入れるより、短い題を大きく入れるほうが確実に読まれます。説明はサブタイトルに回します。タイトル自体の設計はタイトル検索性チェッカーで確認できます。

確認の仕方。作った表紙を画像ファイルとして保存し、 スマホに送って、写真アプリの一覧で見てください。 あるいは画面上で幅50ピクセル程度まで縮小します。 そこで題名が読めなければ、作り直しです。

2冊目からは、シリーズで考える

1冊単位で表紙を考えるのをやめて、並んだときにどう見えるかで考えるようにしました。

私の投資本の表紙は、デザインのトーンを統一してあります。1冊だけ見れば普通の表紙ですが、著者ページに同じトーンの表紙がずらりと並ぶと、「シリーズ」に見えます。

個人が出した本の最大の弱点は、信用のなさです。 統一された棚は、それだけで「ちゃんとやっている人」に見えます。 店で言えば、看板と内装を揃えるのと同じことです。

揃えるのは、次の3つだけで十分です。

1冊目の表紙を作るとき、この3つを決めておくと、2冊目以降は差し替えるだけで済みます。作業時間も激減します。

外注すべきか

1冊目は自分で作って構いません。理由は2つあります。

外注を考えるのは、診断で「見つかっているが買われていない」状態になってからで遅くありません。その段階なら、表紙を直す価値がはっきりしています。

あわせて入れておくもの

A+コンテンツは、商品ページの下部に画像つきの紹介セクションを追加できる機能です。無料で使えます。

文字だけの商品説明と、図解入りのページ。どちらが「ちゃんとした本」に見えるかは言うまでもありません。無料なのに使っていない個人著者が多いので、ここは差がつきます。

まとめ