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KDP印税シミュレーター

電子書籍と紙の本、それぞれの手取りを計算します。
計算式は実際のロイヤリティレポートと1円単位で突き合わせて検算しました。
¥1,250の本の手取りは¥875ではありません。¥795です。

1冊あたりの手取り
税抜に換算した価格印税はここから計算されます(税込 ÷ 1.1)
適用される印税率
配信コストファイルサイズ × 1円
1冊の手取り
月の印税
販売分
読み放題分既読ページ × 単価
合計この本1冊が生む月の収入
年に換算すると

価格別の手取り

税込価格ごとの、1冊あたりの手取りです。いま入力している価格を朱色にしています。

紙の本の手取り
税抜に換算した価格税込 ÷ 1.1
印刷コスト
1冊の手取り(税抜価格 × 60%)− 印刷コスト
月の手取り
赤字にならない最低価格これを下回ると印刷コストを回収できません
紙は「厚いほど不利」です。 ページ数が増えると印刷コストが直線的に上がるのに、価格は青天井には上げられません。 本文が厚い本ほど、価格を上げないと手取りが痩せていきます。

ほとんどの人が間違えている2つのこと

自分のロイヤリティレポートを1行ずつ検算して分かったことです。

その1 ―― ¥1,250の本の手取りは¥875ではない

「70%だから、¥1,250 × 0.7 = ¥875」。私もそう思っていました。実際のレポートを見たら¥795でした。80円足りません。

理由は消費税です。日本のKDPでは税込の金額を価格として入力しますが、印税は税抜に直してから計算されます。

手順計算金額
入力した価格(税込)¥1,250
税抜に換算1,250 ÷ 1.1¥1,136
配信コストを引く1,136 − 1(1MBの場合)¥1,135
印税70%1,135 × 0.7¥795
実際のレポートで検算しました。税込¥1,250の本→¥795、¥1,200→¥763、¥1,000→¥636、¥600→¥381、¥1,500→¥955。 5つの価格帯すべてで、この式と1円まで一致しました。 収入の見積もりを「価格×0.7」でしていると、1割ぶん多く見積もることになります

その2 ―― 「¥1,250が70%の上限」は、もう古い

長いあいだ、日本で70%の印税を受け取れるのは¥250〜¥1,250の範囲とされてきました。私もその前提で、ほぼ全部の本を¥1,250に張り付けていました。

ところが自分のレポートを見ると、税込¥1,500の本も、¥1,650の本も、70%で計上されていました

調べたところ、2026年7月7日にKDPの70%の価格帯が引き上げられていました。米国では$9.99から$12.99へ、他の国も同等の変更とされています。日本もこの改定の対象です。

つまり、¥1,250に価格を張り付けている人は、上限に達していません。 昔の情報を書いた記事はまだ大量に残っています。KDPの価格設定画面で、いま自分の本にどこまで70%が付くかを確認してください。 1冊¥160の差でも、月30冊なら年に約5万7千円変わります。

紙の本の計算式

ペーパーバックは60%から印刷コストを引きます。印刷コストはページ数で決まり、実際のレポート10件から次の式を導いて、全件一致を確認しました(モノクロ・普通紙)。

ページ数印刷コスト
108ページ以下¥422(固定)
109ページ以上¥206 +(ページ数 × ¥2)

手取りは (税抜価格 × 60%) − 印刷コスト です。実例を挙げると、税込¥2,640・72ページの本で手取り¥1,018、税込¥2,090・220ページの本で手取り¥494。安く厚い本は、ほとんど残りません。

読み放題を無視してはいけない

日本のKindleは読み放題の利用者が多く、ジャンルによっては収入の相当部分がここから来ます。読み放題は1ページ読まれるごとに約0.4〜0.5円なので、価格ではなく「最後まで読まれるか」と「厚さ」が効きます。

販売冊数が伸びない時期でも既読ページが積み上がっていることはよくあります。管理画面で既読KENPを見ずに「売れていない」と判断すると、実態を読み違えます。