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Tool 02
電子書籍と紙の本、それぞれの手取りを計算します。
計算式は実際のロイヤリティレポートと1円単位で突き合わせて検算しました。
¥1,250の本の手取りは¥875ではありません。¥795です。
税込価格ごとの、1冊あたりの手取りです。いま入力している価格を朱色にしています。
自分のロイヤリティレポートを1行ずつ検算して分かったことです。
「70%だから、¥1,250 × 0.7 = ¥875」。私もそう思っていました。実際のレポートを見たら¥795でした。80円足りません。
理由は消費税です。日本のKDPでは税込の金額を価格として入力しますが、印税は税抜に直してから計算されます。
| 手順 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 入力した価格(税込) | ― | ¥1,250 |
| 税抜に換算 | 1,250 ÷ 1.1 | ¥1,136 |
| 配信コストを引く | 1,136 − 1(1MBの場合) | ¥1,135 |
| 印税70% | 1,135 × 0.7 | ¥795 |
長いあいだ、日本で70%の印税を受け取れるのは¥250〜¥1,250の範囲とされてきました。私もその前提で、ほぼ全部の本を¥1,250に張り付けていました。
ところが自分のレポートを見ると、税込¥1,500の本も、¥1,650の本も、70%で計上されていました。
調べたところ、2026年7月7日にKDPの70%の価格帯が引き上げられていました。米国では$9.99から$12.99へ、他の国も同等の変更とされています。日本もこの改定の対象です。
ペーパーバックは60%から印刷コストを引きます。印刷コストはページ数で決まり、実際のレポート10件から次の式を導いて、全件一致を確認しました(モノクロ・普通紙)。
| ページ数 | 印刷コスト |
|---|---|
| 108ページ以下 | ¥422(固定) |
| 109ページ以上 | ¥206 +(ページ数 × ¥2) |
手取りは (税抜価格 × 60%) − 印刷コスト です。実例を挙げると、税込¥2,640・72ページの本で手取り¥1,018、税込¥2,090・220ページの本で手取り¥494。安く厚い本は、ほとんど残りません。
日本のKindleは読み放題の利用者が多く、ジャンルによっては収入の相当部分がここから来ます。読み放題は1ページ読まれるごとに約0.4〜0.5円なので、価格ではなく「最後まで読まれるか」と「厚さ」が効きます。
販売冊数が伸びない時期でも既読ページが積み上がっていることはよくあります。管理画面で既読KENPを見ずに「売れていない」と判断すると、実態を読み違えます。