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Tool 01
ページ数と判型から、背幅と表紙(ラップ)全体のサイズを、ミリ・インチ・300dpiピクセルの3通りで同時に出します。
KDPが実際に見ているのはインチです。ここを取り違えると、何度アップロードしても下書きに戻されます。
実際に21冊分の表紙が全部この理由で弾かれました。原因が判明するまで数ヶ月かかっています。
KDPで紙の本を出そうとして、表紙をアップロードしても審査が通らず、いつのまにか下書きに戻っている。エラーメッセージは具体的な数字を教えてくれない。――この現象の正体は、ほとんどの場合表紙PDFの寸法が数千分の1インチだけずれていることです。
日本人はA5を反射的に148×210mmだと考えます。ところがKDPはA5を5.83 × 8.27インチとして扱います。この2つは同じではありません。
| 基準 | 幅 | 高さ |
|---|---|---|
| 日本のA5(ミリ基準) | 148 mm = 5.8268 インチ | 210 mm = 8.2677 インチ |
| KDPのA5(インチ基準) | 5.83 インチ | 8.27 インチ |
| 差 | −0.0032 インチ | +0.0023 インチ |
差は1000分の数インチ、ミリにすれば0.1mm以下です。人間の目には見えません。しかしKDPの自動判定はこの差を許しません。ミリを基準に表紙を組むと、幅と高さの両方が要求値からわずかに外れ、審査で止まります。
もうひとつ多いのが、表紙の文字が端に寄りすぎて差し戻されるケースです。KDPの規定は「文字は仕上がり線から0.25インチ以上内側」ですが、実際に作業するのは裁ち落としを含んだ表紙PDFなので、こう読み替える必要があります。
差し戻しの理由が「文字が端から9.5mm未満」と表示されるのは、この足し算の結果です。実務では余裕を見て10.5mmを内側の線として引いておくと、まず落ちません。
背幅は用紙の厚みにページ数を掛けるだけです。KDPの公式値は次のとおりで、上の計算機もこの数字を使っています。
| 用紙 | 1ページあたり | ミリ換算 |
|---|---|---|
| 白色(ホワイト) | 0.002252 インチ | 0.0572 mm |
| クリーム色 | 0.0025 インチ | 0.0635 mm |
| カラー印刷 | 0.002347 インチ | 0.0596 mm |
注意すべきは、ページ数が変われば背幅が変わり、表紙全体のサイズも変わることです。本文を1行足しただけでページ数が繰り上がることがあります。改訂のたびに、本文PDFと表紙PDFを必ずセットで作り直してください。本文だけ差し替えて表紙を使い回すと、また下書きに戻ります。
紙の本のタイトルは変更できない、と説明している情報が多くありますが、実際に試したところ同じASINのまま改題できました。出版停止も新しいISBNの取得も不要でした。ただし落とし穴があります。