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KDP 背幅・表紙サイズ計算機

ページ数と判型から、背幅表紙(ラップ)全体のサイズを、ミリ・インチ・300dpiピクセルの3通りで同時に出します。
KDPが実際に見ているのはインチです。ここを取り違えると、何度アップロードしても下書きに戻されます。

背幅
背幅表紙PDFの中央に確保する幅
背幅(インチ)KDPが内部で扱う単位
背文字KDPは79ページ以上から背に文字を入れられます
表紙(ラップ)全体のサイズ ★これを間違える人が一番多い
インチこの値でPDFを作ってください
ミリ参考値。ミリで組むとインチに戻したとき誤差が出ます
ピクセル(300dpi)画像から表紙を作る場合の解像度
内訳裁ち落とし+裏表紙+背+表表紙+裁ち落とし
本文PDFと安全域
本文PDFのページサイズ裁ち落としなしの場合=トリムサイズそのまま
表紙の安全域文字やロゴは、表紙PDFの端からこれ以上内側に
背文字の安全幅背の上下左右から0.0625インチを空けた実効幅
数字はコピーして使ってください。 表紙をスクリプトやCanvaで作る場合、指定するのはインチ300dpiのピクセルです。 ミリを入り口にすると、下で説明する丸め誤差でKDPの判定に落ちます。

なぜ「何度やっても下書きに戻る」のか

実際に21冊分の表紙が全部この理由で弾かれました。原因が判明するまで数ヶ月かかっています。

KDPで紙の本を出そうとして、表紙をアップロードしても審査が通らず、いつのまにか下書きに戻っている。エラーメッセージは具体的な数字を教えてくれない。――この現象の正体は、ほとんどの場合表紙PDFの寸法が数千分の1インチだけずれていることです。

A5は「148×210mm」ではない

日本人はA5を反射的に148×210mmだと考えます。ところがKDPはA5を5.83 × 8.27インチとして扱います。この2つは同じではありません。

基準高さ
日本のA5(ミリ基準)148 mm = 5.8268 インチ210 mm = 8.2677 インチ
KDPのA5(インチ基準)5.83 インチ8.27 インチ
−0.0032 インチ+0.0023 インチ

差は1000分の数インチ、ミリにすれば0.1mm以下です。人間の目には見えません。しかしKDPの自動判定はこの差を許しません。ミリを基準に表紙を組むと、幅と高さの両方が要求値からわずかに外れ、審査で止まります。

実際にあったこと。21冊のうち、たった1冊だけが紙の本として出版できていました。 理由を調べたら、その1冊だけが偶然インチ基準で組まれていて、寸法が一致していた。 残りの21冊は全部ミリ基準で、全部ずれていた。「自分のやり方が悪い」のではなく、単位の入り口が違っていただけでした。

安全域の「9.5mm」の正体

もうひとつ多いのが、表紙の文字が端に寄りすぎて差し戻されるケースです。KDPの規定は「文字は仕上がり線から0.25インチ以上内側」ですが、実際に作業するのは裁ち落としを含んだ表紙PDFなので、こう読み替える必要があります。

差し戻しの理由が「文字が端から9.5mm未満」と表示されるのは、この足し算の結果です。実務では余裕を見て10.5mmを内側の線として引いておくと、まず落ちません。

背幅の計算式

背幅は用紙の厚みにページ数を掛けるだけです。KDPの公式値は次のとおりで、上の計算機もこの数字を使っています。

用紙1ページあたりミリ換算
白色(ホワイト)0.002252 インチ0.0572 mm
クリーム色0.0025 インチ0.0635 mm
カラー印刷0.002347 インチ0.0596 mm

注意すべきは、ページ数が変われば背幅が変わり、表紙全体のサイズも変わることです。本文を1行足しただけでページ数が繰り上がることがあります。改訂のたびに、本文PDFと表紙PDFを必ずセットで作り直してください。本文だけ差し替えて表紙を使い回すと、また下書きに戻ります。

改題するときの注意

紙の本のタイトルは変更できない、と説明している情報が多くありますが、実際に試したところ同じASINのまま改題できました。出版停止も新しいISBNの取得も不要でした。ただし落とし穴があります。

タイトル欄だけ直しても、印刷される表紙は旧題のままです。 管理画面の「コンテンツの編集」から、表紙PDFと本文PDFの両方を必ず差し替えてください。 画面上のタイトルと、実際に届く本の表紙が食い違ったままになります。

この計算機を作った人について

会社員をしながらKindleで26冊を出版し、うち5冊は英語版で海外KDPにも出しています。紙の本(ペーパーバック)も並行して制作しており、上に書いた寸法の問題は実際に全冊やり直した経験から書いています。手順とスクリプトは順次このサイトで公開していきます。